ここではでんさい(電子手形)の割引にも対応する優れた手形割引業者をピックアップ。割引業者の選び方についても解説しています。
でんさい(電子手形)の割引をしたいと考えていても、取扱う金額が大きく、銀行以外の業者への依頼をためらってしまうケースは、多いのではないでしょうか。
そこで、手形割引業者としての業歴が長く、実績豊富な5社を厳選して一覧表にまとめました。
気になるでんさい割引率の他にも、問合せ方法、特長、所在地などを記載しています。どこも評判の良いところばかりですので、是非、業者選びの参考にしてください。
でんさいの累計取引数1万件以上。昭和28年の創業から手形取引を専門に行ってきた老舗の専門業者で、業界内でいち早くでんさい割引の対応をはじめました。
手形取引のノウハウを活かし、短時間で審査できる独自のシステムを構築。大手興信所にもないデータを活かして、ほとんどの審査が60分で対応してくれます。
割引範囲が広く、優良企業だけでなく個人授業主が発行した手形も受け付け可能。銀行で拒否されたものも割引対象となるケースが多いです。
契約する際に店舗まで足を運ぶ必要はありませんが、「顔の見える安心」を重視する日証では公式ページ上で担当者を顔写真付きで紹介。オンライン配信で直接担当者に質問や相談でき、でんさい割引に関する内容を気軽に聞くことができます。サポート力に自信を持って利用者に顔を見せているので、「ネット上でのやりとり故にフォローが薄くなる」ということがありません。
東京・大阪・名古屋の日本三大都市にある各支店では、電子手形を現金で受け取ることも可能。割引範囲の広さやフォロー体制など、柔軟な対応も魅力です。
割引率 | 3.0%~13.5% |
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問合せ方法 | メール・電話・FAX・チャット(公式ページより通信可能) |
拠点所在地 | 東京・大阪・名古屋 |
財務局登録番号 | 近畿財務局長(5)第00788号 |
手形割引や小切手割引など事業者向け融資を行う栄光商事。でんさいの利用を検討している方でパソコン操作が苦手なために悩んでいる場合には、東京・神奈川県内であれば会社まで訪問して使い方をレクチャーしてくれます。
手厚いサポートを受けながら、便利なでんさいに切り替えることが可能です。審査はでんさい・手形割引ともに写真を公式サイトの投稿フォームから送信するだけで対応。審査のために費用は発生せず、見積りは割引料と取立料だけのシンプルでわかりやすい内容を提示してくれます。
初回取引の場合、振り込み手数料がかからないうえに「特別割引レート」での割引が可能です。銘柄によって特別レートは異なりますが、3.5~9.5%と低金利。ただし初回のみ、印紙代の4,000円が発生します。
審査が通りにくい個人事業者でも、栄光商事では債務者の信用度に重きを置くため、でんさい割引を受けることが可能です。
割引率 | 4.0%~15.0% |
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問合せ方法 | メール・電話・FAX |
拠点所在地 | 神奈川 |
賃金業者登録番号 | 神奈川県知事(11)第00052号 |
銀行をはじめとした金融機関を除いた「事業者向け金融業」の中で、最も長い業歴を持つのが塚越商事です。設立は明治33年(西暦1900年)。117年以上の長い歴史から、業界で高い信頼を得ている会社です。
桁違いの業歴の長さから蓄積したノウハウやデータは多く、取引与信調査において約60万件の独自データベースを活用。経営状況を過去に遡りながら細かくリサーチできる体制が整っています。手形を発行した会社の与信を重視して調査を進めるため、まだ年数が浅い会社や銀行の割引枠が限度ギリギリな会社など、他では審査が通りにくい会社でも可能です。
顔を合わせて相談を行う直接対面を重視している塚越商事。「大事な手形を預けるのだから、担当者と直接話がしたい」と考えている人にとって、信頼できる会社でしょう。
割引率 | 4.0%~13.8% |
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問合せ方法 | メール・電話・FAX |
拠点所在地 | 東京 |
賃金業者登録番号 | 東京都知事(11)第00833号 |
東信商事は商業手形割引専門会社として80年以上の歴史を持つ、手形割引のリーディングカンパニー。
審査の回答が2営業日以内にわかるので、銀行では手形割引額がいっぱいになってしまった、必要な書類を集める時間がないという急ぎの時に頼れる会社です。また民事再生会社には年率9.0%以内の特別割引率で再建に向けて力を貸してくれます。
手形割引料以外に発生するのは銀行手数料のみ。調査料や保証料などのその他の費用はかかりません。
国家資格である貸金業務取扱主任者を保有した社員が10名も在籍しており、その内2名は女性の営業スタッフです。取引を行う前に一度電話してもらうことで、疑問や不安を解消して「安心」を提供したいと考える東信商事。公式サイトでは申し込みから手続きの流れを動画で確認できます。
割引率 | 6.0%~15.0% |
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問合せ方法 | メール、電話 |
拠点所在地 | 東京 |
賃金業者登録番号 | 東京都知事(12)第02986号 |
最大の特徴は、自社の企業情報システムを活用したスピーディーな審査。過去に手形の割引実績がある場合は、5分程度で見積りがでます。
最長でも1時間で返答がもらえるので、出来るだけ早く見積りを出してほしい方に最適な金融サービス会社です。
でんさい割引の現金化にかかる時間は30分から。
メールやFAXで会社謄本や確認書類などの必要な資料の送付、口座の事前説明書への捺印と返送を行った後、ネットバンキングを通して送金してくれます。店舗へ足を運ぶ必要がないため、全国どこからでも依頼が可能です。
割引率 | 3.5%~7.0% |
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問合せ方法 | メール、電話、FAX |
拠点所在地 | 福岡 |
賃金業者登録番号 | 福岡県知事(11)第00003号 |
でんさい割引業者を自分で選ぶのは不安という方のために、どのような点をチェックすればよいのかをまとめてみました。
でんさい割引をする際、銀行は依頼人(債権者)の信用情報を審査しますが、割引業者の場合はでんさい発行人(債務者)の信用情報を重視します。
そのため、銀行で断られても、でんさいの信用度によって割引を受けることができます。しかし、割引業者の中には、割引率を低く見せるためにリスクを取らないところがあります。
そうした業者は、割引率は低くても大企業のでんさいしか取扱っていないということがあります。
したがって、業者を選ぶ際は割引率ではなく中小企業や個人事業主なども含め、幅広いでんさいの取扱いがあるかどうかで判断することが重要です。
手形割引業を営むには認可が必要です。ホームページなどで貸金業の登録番号をチェックして、確認できない業者は外した方が安全です。
貸金業の認可は、財務局から受けている場合と知事から受けている場合があり、どちらかというと、知事から認可を受けている業者の方が多くなっています。知事認可の場合は、()内にある数が大きければ、更新の回数が多い証で、業歴の長さがわかります。
また、財務局からの認可を受けている業者は、知事認可よりも規模が大きく、信頼度が高い傾向があります。毎年厳しい内部監査をパスしなければ、認可を受けられないからです。
割引を依頼する側にとって、銀行以外の業者を初めて利用するには不安があります。ホームページを見ても、取引メニューの説明が並んでいるだけだと、不安は拡大するばかりです。
そうした顧客心理をよく理解して、不安を解消するようなサービスを提供しているかどうかも、判断基準の一つとなります。サポート体制がしっかりしていて、相談しやすい業者を選ぶようにしましょう。
でんさい自体はネット上の取引で済みますが、それでも対面相談を重視していて、営業拠点が多かったり、担当者の顔が確認できるなど、すぐに足を運べる安心感が得られるというのも重要な要素となります。