ここではでんさい割引はどこに依頼するのがよいのか、金融機関や業者を選ぶ際のポイントについて解説しています。
でんさい割引を行うなら、割引料が安い銀行のような金融機関がよいと考えている方も多いのではないでしょうか。
確かに、割引率は手形割引業者と比較すると、銀行の方が低いのですが、だからといって銀行の方がよいと言い切れない部分があります。
というのも、銀行の場合、手形割引は持込人に対する融資という考え方が基本で、与信審査の結果によっては、割引に応じてもらえず、現金化できないことがあるからです。
さらに、割引までの与信調査にも時間がかかり、スピーディーな現金化にならないケースが多くあります。
これはでんさい割引でも同じで、電子債権の信用状況よりも割引依頼者の信用状況によって、取引するかどうかが判断されます。
一方、手形割引業者の場合はどうかというと、割引依頼人よりも手形振出人の与信を重視するため、銀行の審査に通らなかった会社でも割引ができる可能性が高くなります。
割引を依頼する会社が、財務内容に問題がなく信用力の高い大企業なのであれば、メインバンクを利用するのもよいですが、急いで割引をして資金化したい場合は、信頼できる手形割引業者に依頼したほうがよいでしょう。
インターネットで検索すると、数多くの手形割引業者がヒットします。その中には怪しい業者も含まれますので、依頼する側としては、信用のおける相手かどうか見極める必要があります。
そこで手形割引業者を選ぶ際の注意点について整理してみました。急いでいるからといってすぐに依頼せずに慎重に選ぶようにしてください。
割引率の低さをアピールしている業者がありますが、それだけで判断するのは危険です。多くの場合、そういった業者は上場企業のでんさいしか取扱っていなかったり、別に調査料や保証料を請求したりします。
表面的な割引率よりも、中小企業や個人事業主まで扱っているなど範囲の広さにも目を向けましょう。
手形割引業者のホームページを開いたら、最初に貸金業の登録番号があるかどうか確認します。
手形割引の業者には、財務局から認可されているものと知事からの許可を得ているケースがありますが、財務局の登録番号がある業者の方が安心です。毎年厳しい内部監査をクリアしなければ、財務局に認可されないからです。
また、日本貸金業協会の会員番号が若いこともある程度の実績確認になります。
でんさい取引では、パソコンを使ってインターネット上で処理を行うので、拠点数は無関係に思えますが、できれば事前相談や取引開始の際に、一度訪問して会社の雰囲気などを知っておいた方が安心です。
地方に1拠点しかなく、会ったこともない人とやりとりするよりも、何かあった時にすぐに顔が見える関係の方が信頼度がアップしますし、継続してお付き合いがしやすくなります。
でんさい割引業者は、近年多くの業者が参入しています。その中には高い手数料を要求したり、詐欺まがいの契約をしたりする、いわゆる悪徳業者も存在します。そのため、業者選びは慎重に行わなければなりません。
信頼できる業者選びの方法は極めて簡単です。長い間経営している、いわゆる老舗業者を探すことで、悪徳業者に引っかかるリスクは大幅に減ります。
老舗のでんさい割引業者は、長年の経験もあり資金調達力に優れている業者が多いです。資金調達時の負担を減らしておくことで、日々激動する経済情勢にも対応できるのです。そのため、老舗のでんさい割引業者は、大手の銀行と取引している傾向にあります。
でんさい割引業者を利用する際は、取引先の金融機関を聞いておくのも効果的です。
取引先が銀行ではなく、ノンバンクである場合は他の業者を探した方が安心です。